スイーツ男子、佐藤くん
「…僕がなんでここに入ったの?って顔してるね、サチちゃん。深い理由はないよ。ただ好きなもの作りたかっただけだよ。まさか一人とは思っていなかったんだけど…。」
「けーちゃんも俺と同じ部活入れば良かったのによー!兼部しときゃいいじゃんかよ。」
「…忙しくなっちゃうからだめでしょ。それに二人は僕のお菓子食べられなくなってもいいの?」
それは死活問題だ。こんなに美味しいお菓子、そしてティータイムも過ごせなくなるなんて…それはダメ!
「…伊織くん、部活何をやっているの?」
「ん?俺?あぁ、弓道やってんだよ。一応全国行ったりしてんだからな。」
「ぜ、全国…。」
金髪にさっきは気付かなかった赤い小さなピアス。…正直、そんなイメージはなかったのに。
「意外っしょ?いやぁ、ギャップが欲しいなぁなーんて思っててさぁ!」
「は、はぁ…。」
「藤山、部活やってねーの?」
「うん…。」
本当は文化系の楽しい部活に入るつもりだったのに…仮入部の日に風邪を引いてしまった私はタイミングを逃してしまった。球技大会が終わったら入ろう、なんて考えていたけれど、あの日の活躍で勧誘は運動系部活からだけ。運動は嫌いだから…と結局諦めてしまったのだ。
「ふーん…まぁ、弓道部暇だったら来いよ!あ、けーちゃんゴチ!部長に呼ばれたわ!」
そう言って伊織くんは嵐のように去って行った。
二人っきりになってしまった調理室。
何も話すことがなくなってしまった。
「けーちゃんも俺と同じ部活入れば良かったのによー!兼部しときゃいいじゃんかよ。」
「…忙しくなっちゃうからだめでしょ。それに二人は僕のお菓子食べられなくなってもいいの?」
それは死活問題だ。こんなに美味しいお菓子、そしてティータイムも過ごせなくなるなんて…それはダメ!
「…伊織くん、部活何をやっているの?」
「ん?俺?あぁ、弓道やってんだよ。一応全国行ったりしてんだからな。」
「ぜ、全国…。」
金髪にさっきは気付かなかった赤い小さなピアス。…正直、そんなイメージはなかったのに。
「意外っしょ?いやぁ、ギャップが欲しいなぁなーんて思っててさぁ!」
「は、はぁ…。」
「藤山、部活やってねーの?」
「うん…。」
本当は文化系の楽しい部活に入るつもりだったのに…仮入部の日に風邪を引いてしまった私はタイミングを逃してしまった。球技大会が終わったら入ろう、なんて考えていたけれど、あの日の活躍で勧誘は運動系部活からだけ。運動は嫌いだから…と結局諦めてしまったのだ。
「ふーん…まぁ、弓道部暇だったら来いよ!あ、けーちゃんゴチ!部長に呼ばれたわ!」
そう言って伊織くんは嵐のように去って行った。
二人っきりになってしまった調理室。
何も話すことがなくなってしまった。