スイーツ男子、佐藤くん
先に口を開いたのは佐藤くんだった。
「サチちゃん。」
「な、何?」
「…もう運動部のこと、心配なくなったでしょ?」
「うん…そう、だけど。」
なら良かった、と佐藤くんは言った。
「どうしていきなり減ったのか、分からなくて…。」
「あぁ、それ。…僕、生徒会に知り合いが居て、その人に頼んだんだ。どうにかして、って。」
あのちょっとしつこかった運動部の人達はなんと佐藤くんのおかげだったらしい。
私、佐藤くんにお世話になりっぱなしじゃん…。
「佐藤くん、その。ありがと。」
「ううん、礼を言うのはこっちだよ。作ってきたの食べてくれてありがとう。」
へにゃり、と佐藤くんは笑う。
垂れ目がちな目がさらに下がっててなんだかかわいく思えた。
「…そういえばサチちゃん、伊織に手繋がれてた…。」
「あ、あれは握手だよ?ほら、友好の証に!」
あれ、私ってば何でこんなにも焦ってるんだろ。佐藤くんは良い人だし、伊織くんだって、そんな悪いことしてるはずじゃないのに。なんだか後ろめたい気持ちが心に残った。
「サチちゃん。」
「な、何?」
「…もう運動部のこと、心配なくなったでしょ?」
「うん…そう、だけど。」
なら良かった、と佐藤くんは言った。
「どうしていきなり減ったのか、分からなくて…。」
「あぁ、それ。…僕、生徒会に知り合いが居て、その人に頼んだんだ。どうにかして、って。」
あのちょっとしつこかった運動部の人達はなんと佐藤くんのおかげだったらしい。
私、佐藤くんにお世話になりっぱなしじゃん…。
「佐藤くん、その。ありがと。」
「ううん、礼を言うのはこっちだよ。作ってきたの食べてくれてありがとう。」
へにゃり、と佐藤くんは笑う。
垂れ目がちな目がさらに下がっててなんだかかわいく思えた。
「…そういえばサチちゃん、伊織に手繋がれてた…。」
「あ、あれは握手だよ?ほら、友好の証に!」
あれ、私ってば何でこんなにも焦ってるんだろ。佐藤くんは良い人だし、伊織くんだって、そんな悪いことしてるはずじゃないのに。なんだか後ろめたい気持ちが心に残った。