スイーツ男子、佐藤くん
「伊織、これ五番テーブルよ!急いで!」

「佐藤くん、注文入ったよ!」

「真広、いいから働け。」

忙しなく私たちは走り回った。
白浜は女性客ばかりだからか、フルーツ系の消費が早い。それに加えて作っているのが佐藤くんだから、女性客は見入っている。

佐藤くんが作っているのはジェラートや可愛いゼリーなどだ。人数が多いからか、いつもは下ろしている前髪も伊織くんによって上げられている。

「…男性客も欲しいわね。」

忙しい中、佐藤先輩が呟いた。

確かに女性ばかりが集まっていて、男性が入っている雰囲気はない。

佐藤先輩は私を指差して言った。

「明日はサチちゃん、客引きメインでお願いね。」

こうして、一日目の海の家の経営は終わった。
< 84 / 148 >

この作品をシェア

pagetop