虹色コンチェルト
「噂通りの人柄だったねー。清浦先輩」
「噂…?」
「うん!後輩にも礼儀正しくて、滅多に怒らない人みたいよ。人望も厚くてその上あのルックスでしょー?噂にならない方がおかしいって」
「そっか…」
(みんなに慕われる部長。だから、この大所帯を引っ張っていけるんだ……凄い)
新入部員が入るまで、
個人練習が主だという清浦部長の説明に、
部員全員が真剣な顔で頷いている。
こんな中に、もし自分が入ったら…?
(う……、なんか、埋もれちゃう…かも)
専攻楽器を決めるどころか、
気後れしてしまいそうだ。
小さく落とした肩に、
ポンと琴子の手が触れた。