愛させろよ。
入ると、どこか懐かしいような香りがした。

壁に沿って、観音開きの扉がついた棚がずらりと並んでいた。

それらはどれも木でできていた。

何か書かれた紙や仲良く笑って写った写真が、目立つ所に画鋲で留められていた。

床には、大きな黒っぽい物が、たくさんゴロゴロ直置きされていた。

丸みを帯びていて、片側が膨らんだ特徴的な形をしていた。

「はう……」

俺の喉から、意味不明な音が漏れた。
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