二人は甘い初恋関係
「千景。」
「ん?」
「俺、バレンタインの日…小春川に気持ち伝える。」
そう宣言した俺に千景は目を見開く。
「ど、どうしたんだよ…いきなり。」
突然だったこともあり、かなり驚いたみたいだ。
「あ、いや……千景が言うように、イベントの日だと、普段以上に告白する勇気が湧く気がしてきたから。」
「そっかそっか!さっきは…バレンタインよりも前に告白しちゃえばいい…みたいなこと言ったけど、律矢がそう決めたなら俺は応援する。」
千景は嬉しそうにポンポンと俺の肩を軽く叩いた。
「まあ、村澤がバレンタイン当日に告白するとは限らないし、仮に告白したとしても、小春ちゃんが村澤を選ぶことは無いと思うよ。」
「そうだといいけど…。とにかく…他の男が小春川に告白するのは阻止する。そんな光景…見たくねぇから。」
「今年のバレンタイン、律矢にとって…いつにも増して色んなことがありそうだな。」
確かに…。
チョコ攻めにあったり、小春川に男を近付けないよう阻止したりで、大変な予感はするが…
小春川に告白するためなら、頑張れる。