◆Loves to You◇【短編集】
「弾くのはいいんだけどね、紗英に話したいことがあるんだ…」
「何さぁ〜!?あらたまって」
一瞬、紗英は驚いたような顔をして、ちょこんと前の席に座った。
今までずっと
心の中にあったのに、怖くて逃げてた気持ち。
今日はちゃんと言おう。
車椅子の向きをクルッと変えて、窓からグランドの方を見ながら話し始めた。
「いつもそばにいてくれたから、今日までこんな気持ちになるなんて正直わかんなかった。
ってかそう思ってたのに、あきらめて避けてた。
普通の男の子みたいにね、付き合ってくださいとかカッコいいこと言えないし…
紗英のために何してあげられるかわかんないけど
紗英のそばにいたい
今日で卒業だけど、これからも紗英の前でピアノ弾きたい
笑って聞いてくれる紗英の顔また見たい
本当はずっと
紗英のことが好きでした
ごめん…いきなり何言ってんだって感じだよね!!」
頭の中ゴチャゴチャでわけわかんなくなっちゃった。
笑うしかない。
恥ずかしすぎて、前も向けないし。