年下オトコたちの誘惑【完】
「ねっ、碧都。あのね、尚樹がね…わっ⁉︎」

少しかかんで碧都に話しかけてる時、突然布団の中から、腕がニョキッ‼︎と出てきて、わたしの腕を掴むと身体ごと引っ張り込まれた。

「ちょっ、碧都っ、やめてっ…‼︎」
「なに、俺の前でまた尚樹の話すんの」
「えっ⁉︎なに、言ってんの⁉︎そうじゃなくて、」
「うるさい、黙れよ」

その言葉通り、碧都に黙らされた。

……クチビルで。

「んーっ‼︎んんんっ‼︎(もーっ‼︎やめてっ‼︎)」

わたしの上に跨ってる、碧都の胸を両手で懸命に押すも、ピクリともしなくて。

必死で顔を左右に振って、イヤイヤをするも、碧都のクチビルが追っかけてきて重なる。

そして碧都の舌が、わたしの上クチビルと下クチビルの間を入り込むように、何度も何度も左右に舐めてきて。

その誘惑に、何度も負けそうになる。でも、ここで許してしまえば自分も歯止めがきかなくなりそうで怖くて。

なかなか許さないわたしのクチビルに、嫌気がさしたのか、碧都は小さなリップ音を立てると数ミリだけ、わたしから離れた。

その目は、わたしだけを捉えていて。わたしもまた、碧都から目が離せなくなっていた。

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