年下オトコたちの誘惑【完】
「碧都‼︎」
突然の声に、肩がビクッとなった。この声は尚樹だ。
「杏も来るか?」
「…うん」
碧都はスッと立つと、まだ座ってるわたしに手を差し出した。
一瞬ためらうも、碧都の手をそっと握るとグインと、引っ張り上げられた。
繋いだ手をパッと離されると、ほんの少しだけ寂しくて。
碧都を見ればもう、行ってしまっていて。碧都の背中が見えなくなってから、わたしはみんなの元へと向かった。
「杏、こっち来てみる?」
ヒョコっと顔を出した時、尚樹と目が合うと手招きされ、カウンター内に入ってみることにした。
「杏は、ハンバーグ焼ける?」
「た、多分…」
「うん、じゃぁ。ハンバーグのタネが、冷蔵庫に入ってるから出してきて」
言われた通り立ってる位置の後ろに、大きな業務用の冷蔵庫があって、そこを開けると大きなボールに、ハンバーグのタネらしきものが入ってて、それを両手で取り出すと、ステンレス製の台に置いた。
「二つ注文が入ったから、二つ焼くからさ。計量器で、100グラムずつ計って」
「うん、わかった」
尚樹の言うとおり、計量器で100グラムずつ計ると、パンパンと空気を抜く。
「もう温めてあるから」
尚樹は先に準備をしてくれていた為、ただわたしは形を整えて並べるだけ。
突然の声に、肩がビクッとなった。この声は尚樹だ。
「杏も来るか?」
「…うん」
碧都はスッと立つと、まだ座ってるわたしに手を差し出した。
一瞬ためらうも、碧都の手をそっと握るとグインと、引っ張り上げられた。
繋いだ手をパッと離されると、ほんの少しだけ寂しくて。
碧都を見ればもう、行ってしまっていて。碧都の背中が見えなくなってから、わたしはみんなの元へと向かった。
「杏、こっち来てみる?」
ヒョコっと顔を出した時、尚樹と目が合うと手招きされ、カウンター内に入ってみることにした。
「杏は、ハンバーグ焼ける?」
「た、多分…」
「うん、じゃぁ。ハンバーグのタネが、冷蔵庫に入ってるから出してきて」
言われた通り立ってる位置の後ろに、大きな業務用の冷蔵庫があって、そこを開けると大きなボールに、ハンバーグのタネらしきものが入ってて、それを両手で取り出すと、ステンレス製の台に置いた。
「二つ注文が入ったから、二つ焼くからさ。計量器で、100グラムずつ計って」
「うん、わかった」
尚樹の言うとおり、計量器で100グラムずつ計ると、パンパンと空気を抜く。
「もう温めてあるから」
尚樹は先に準備をしてくれていた為、ただわたしは形を整えて並べるだけ。