年下オトコたちの誘惑【完】
「ほら、風呂入んぞ」
「え、ちょ、やだーっ‼︎」

抵抗するわたしをお構いなしに、腕を引っ張りズルズルとやってきた場所は、もちろん脱衣所で。

でもまた、その脱衣所の広さに驚き言葉も出ない。

これまた大きな鏡が、デデン‼︎とあって、ほぼ壁の一面が鏡…。

ホテルというより、ここだけラブホ…?っていうくらい、大きな鏡。

「あー、鏡に驚いたか」
「驚かない人間が、どこにいんのよ」
「ココにいる」

あー、そうね。でも、あんた以外はみんな驚くのよ‼︎

「いいだろ?大きな鏡って」
「…わたしには、わかんないよ」
「そうか?」

そう言って、わたしの腰を抱き鏡の前に二人がうつる。

「だって、こうやってエロイことだって、できんだぜ?」
「ちょっ、と…‼︎」

わたしの首筋に、碧都のクチビルが這う。その感触にゾクゾクしながらも、碧都から逃れようと抵抗した。

「やべっ…」
「えっ、碧都⁉︎どうしたの…?どっか痛いの?」

急にその場に、しゃがみ込むから心配したのに…。

「杏がエロイ顔すっから、反応した」
「ばっ、バッカじゃないの⁉︎」
「いって‼︎お前なぁ、蹴ることないだろ⁉︎」
「蹴られて当然じゃないのよ‼︎」

心配して損したわ、まったく。
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