ありがとう さよなら(短編)


「相馬君、どういう事なの?……ッ、ヒック。私の事、嫌いになっちゃった?」


後から後から零れ落ちる涙が風に流される
それを見ながらもさっきの事を思い出し、胸が凄く苦しくて苦しくて呼吸をするのが辛い





どうしてこんな事になったの?





「相馬君…」


私の事、ずっと一生好きでいてくれるって…
ずっと守ってくれるって言ってたのに…



「何でよ?……ヒック、………なん…で…」






コロ…ンッ…---





私の手の平に乗せていた指輪が落ちた…






カツーンッ…---





一度、地面に落ちた指輪がそのまま柵をすり抜ける

その瞬間、それがまるでスローモーションでも見ているかのようで…



唖然と見ていた私の前でその指輪がそのまま屋上から落ちようとしているのがすぐに分かり、私の瞳が大きく見開く




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