忠犬ハツ恋
「って事は……こいつ俺の甥っ子?
兄貴とサクラさんの子供?」

檜山君がそう理解した時に教室に光太郎お兄さんとサクラさんが現れた。

「こら!凛!!勝手にあちこち行くんじゃない!こんなとこで迷子になったらどうするの?
ヨォ!!圭太!久し振り〜。」

サクラさんの檜山君との再会もアッサリしたモンだった……。

「コーヒーメーカー引き取りに来たよ。」

光太郎お兄さんは笑いながらコーヒーメーカーの片付けを始める。

「へぇ〜、甥の実物始めて見たけど結構デカいもんだな?」

檜山君が凛太郎君の頭を撫でようとすると凛太郎君は檜山君の手を激しくはらって私の胸元に顔を埋めた。
それに檜山君が激怒する。

「おいコラ!!それが叔父に対する態度か?
しかもチビのクセしてセクハラするな!」

それを聞いたサクラさんは檜山君のおデコを小突いた。

「チビは皆こんなモンです!
言っとくけど、圭太が留守の間ハチ公ちゃんを守ってたのは凛太郎だからね?
ハチ公ちゃんは将来凛太郎のお嫁さんになるの!」

「は?何だよそれ?
ンなわけねぇだろ?」

私は胸元から隠していたネックレスを引き出した。そこにぶら下げていたのは凛太郎君がくれた缶ジュースのプルトップ。

「これね、凛太郎君がくれた婚約指輪なの。
檜山君があまりに待たせるから
私、凛太郎君と婚約したんだよ。」
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