HOLISM


放課後になると舞川くんの言いつけ通り、高校の近くにあるコンビニへと向かった。


特に欲しいものはなかったが、なんとなく暇だったので、お菓子のブースを模索していた。


『待望の新商品!』と誇らしげに謳われたチョコレート菓子が目立つ場所に陳列されている。


それをみて、製菓メーカーの策略にハマってるとはわかってはいるけど、買わずにはいられないのだと愉快げに笑った友人の顔を思い出す。



確かに、何もないよりは随分気を惹かれる。



人間は常にチャレンジしたいと思っているの、と言った彼女は、どんなにマズそうな新商品にも果敢に勝負を挑んだ。


あそこまでいったら、最早彼女なりの意地だったのだろう。

< 19 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop