HOLISM
放課後になると舞川くんの言いつけ通り、高校の近くにあるコンビニへと向かった。
特に欲しいものはなかったが、なんとなく暇だったので、お菓子のブースを模索していた。
『待望の新商品!』と誇らしげに謳われたチョコレート菓子が目立つ場所に陳列されている。
それをみて、製菓メーカーの策略にハマってるとはわかってはいるけど、買わずにはいられないのだと愉快げに笑った友人の顔を思い出す。
確かに、何もないよりは随分気を惹かれる。
人間は常にチャレンジしたいと思っているの、と言った彼女は、どんなにマズそうな新商品にも果敢に勝負を挑んだ。
あそこまでいったら、最早彼女なりの意地だったのだろう。