【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「そんでも、それではけじめがつきまへん。」
組長さんは首を横にふって言ったけれど
命を差し出すよりもっと違う方法…
きっと隼もそれを願っているはずだ。
「私はお世話になった近藤組に恩義もあります。
大事な組長さんの命がなくなるなんてそれこそ私の仁義に反します。
それより巻き込んだ堅気の方たちへの償いを考えていただく方が必要ではないでしょうか。
二度と揺らぐ事がないように立派な近藤組をこれからも守っていくという決意の方がずっと大変で大切な事だと思います。
それに…八重姐さんや小百合姐さんに姐さんの勉強をさせていただくんですから。
なくなったらすごく困るんです。
悪いのは組じゃなくて仁義を守れない極道なんですから。」
私が笑ってもみんなは戸惑いの表情で
「もう、今回の騒動は終わりです。結衣が笑ってるってことは平和だってことです。長い近藤組の歴史を大切にして下さい。」
「ほんまに、それでは…。」
「組長さんしつこいーーー。」
「え?」
私の叫びにみんなは動きが止まったあと
あはははは
大きな声で笑い出した。