【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
テーブルの上に置かれたビールでお酌をしあいながら
愁斗さんは、自分の胸のうちを話し始めた。
「藤堂も東のトップで大きな組や、それを継ぐっていう決意はどうやってしはったんですか?藤堂は長男が継ぐと決まったもんなんですか?」
「いいえ。自分に委ねられました。」
「ほな、なんで極道に?プレッシャーも相当なはずや。」
「プレッシャーはありました。今もあります。」
隼のその言葉は正直な気持ちだと思う。
いつも堂々としているけれど、どんなに大変なことかと傍で見ているからわかる。
「それでも藤堂組が好きでした。極道には極道の掟がある。汚い世界だが法の届かないところだからこそ仁義を貫き制していかなければ世の中は大変な事になる。自分はそれが使命だと思いました。」
「命を狙われる怖さはないですか?」
悠斗さんは少し私を気にしながら聞いた。
「あります。」
隼は、はっきりと答えた。