【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん


途中で買ったお花と御線香を持ち、お水を汲むと


吉永家と書かれた墓石の前で足をとめた。


三浦さんが「あっしが綺麗に磨いてさしあげやすよ。」


「大丈夫ですよ。いつも自分でしてますから。」


「いえ、結衣さんのご家族の為にあっしにやらせておくんなせぇ。」


すぐに上着を脱ぎシャツの袖口をまくりあげて


墓石を磨き出した。


墓石のまわりの雑草をぬこうとすると


「あっしにもやらせておくんなせぇ。」と植木さんが言い


隼まで屈んで抜こうとするから


「うわっやめてって。」



慌てて2人を止めようとしたけど


「家族の墓を綺麗にしてやりたい気持ちは同じだ。」


「そうですよ。こんないいお嬢さんに育てられたご家族に感謝の気持ちでごぜぇやす。」



私は嬉しくなって涙を零しながら雑草を抜いた。





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