【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
すっかり綺麗になった墓石の前にお花とお線香を並べていると
隼がタバコを墓石の前に置いた。
「隼?」
「写真に写ってた。親父さんセブンスター吸ってただろ。」
「私の前じゃ隼みたいに吸わなかったんだけどね。」
クスクスと笑っていると
「失礼しやす。」
その声とともに三浦さんがポケットから煙草を取り出し
そっと火をつけると御線香の横にそのタバコを置いた。
そして私の家族と一緒に祖父母と両親に手を合わせた。
みんな私よりもたくさん話しがあるみたいで、すごく長い間手を合わせていた。
「ねぇねぇ何を話してたの?」って聞いても
「言えないな。」とか「秘密でごぜぇやす。」って教えてくれなくて
「結衣は何を言った?」と聞かれて
「幸せだから心配しないでってことと、これからもみんなを守ってってことと…あと次郎長のDVDが役にたってるってお礼言った。あははは。」
「おっとそのお礼も言わなきゃならねぇですね。」って三浦さんの言葉でまた3人が手を合わせようとするから
「ちょ…。」って慌てて止めて大笑いだ。
そして来たときと同じようにタクシーで静岡駅へ向かいそれから新幹線で東京へと戻った。