【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
隼が片手で傘を持ち、
もう片方の手で私の肩を抱いて歩く
そんな小さなこともなかなか難しい現実だったから
とても幸せに感じた。
「重いか?」
「全然平気。でもさ、どんなに重いものを持ってたとしてもさ、今なら重くないって言えそうな気分。」
「俺は手が3本ないことを不自由だと思った。」
「え?あははは。」
いつもは、入り口の前に止めらる車。
だけど、高野さんも今日はそれをしなかった。
駐車場内に停車している車までの短い距離だったけれど
初めての相合傘記念日だった。
それは雨がくれた私の誕生日プレゼントなのかもしれない。