【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「結衣は、お袋さんに良く似てるな。」


「そう?」


私の記憶には、ほとんどないお母さん。


だけど、私を抱いている母の写真を思い浮かべた。




「お袋さんが大きかったか小さかったかあの写真じゃわからねぇな。」


隼は吹き出したけれど


「あのね?私はずっと小さかったわけじゃないのよ。人より早く成長をやめただけ。」


「やめたんだ。」


「私の意思とは無関係に。」


自分で言って大笑いだ。


「笑った顔も、愛しそうに結衣を見ている顔も、結衣にそっくりだ。」


「何か嬉しいかも。」


「嬉しいことだぞ。」


「うん。」


「親父さんもきっと苦労したんだろうな。」


父が苦労したという言葉の意味を聞こうとすると


母がやんちゃだったんじゃないかという話しだった。




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