【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
五郎さんの上着をチョンチョンと少し引っ張ると
チラリと視線をよこしひとつ頷いた。
お婆さんを怖がらせない為に私も五郎さんも小声で話しを続けた。
「お年寄りに何やってるんですか。」
その男の目をグッと睨んで口にすると
「何やこのあま。」
「あまやと?東の藤堂の若の姐さんばい。」
小さい声でも五郎さんの言葉は威圧感がある。
「えっ。」
五郎さんの声が怖かったのか
私が姐さんと知って焦ったのか
男の表情はどんどん固まっていった。