【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「主人の手は組と私を守る為にあります。無駄に堅気の人を威圧する為には使いません。それが強い男です。」
「…。」
「あま言うたばい。」
「聞きました。すぐ飛んでくると思います。」
「いや、すんません。この通りです。」
「謝る相手が違います。言いがかりをつけたあちらの方に言うべきじゃないですか。」
五郎さんの顔と私の顔を交互に見ると
「婆さん悪かったばってんこれでもう…。」
小さい声で言うとその場から急いで去ろうとしていて
「2人でよう顔覚えたけんな。」
ちょっと怖い言葉が聞こえた気がしたけれど
「婆さん怪我はなかとね?どこへ行きたかとですか。」
振り返って話しかける五郎さんは優しい声だった。