【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



私は小声でさぶちゃんに聞いてみた。


家の中が本当に綺麗に掃除されている。


お庭の花壇だけは残念な事に雑草が生えていたけれど


奥様が亡くなったのだから仕方ない事だと思う。


だけど、部屋の中は本当に埃ひとつなくピカピカだ。


奥様の仏壇も綺麗に手入れされているのがわかる。


「この家のお掃除してるのってどなた?組長さんってすごい綺麗好き?」


「あぁー組のもんが交代で掃除に来ちょるばい。」


「滝田組長さんって尊敬されていらっしゃるんですね。」


「何でそう思うとね?」


「だってお掃除って面倒でしょ?だけど本当にピカピカで組員さん達が心を込めてお掃除されているからですよね。感謝の気持ちがなかったらこんなに綺麗に出来ないですよ。お宅に戻られた時に気持ちよく過ごしていただきたいんだと思います。」


「そうやね。」


「四郎のかっこで言ってる自分が恥ずかしいですけど。」


「わしも三郎ばい。」


「あははは。組もきっと淀みなく任侠道を貫かれていらっしゃるのがわかりますよね。やっぱり極道はこうじゃなきゃダメですよね。」


「こげな可愛い姐さんの口から極道や任侠なんて言葉が出るんやな。」


「姐さんじゃないですよ。今は四郎です。」


あはははは。





< 347 / 435 >

この作品をシェア

pagetop