【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
石松の忠誠心は素晴らしいとか
次郎長が凄いからですよねとか
大好きな異性の話しをするかのように語りあった。
石松が何とも言えない動きをしながら仁義を切りはじめた。
「仁義を切れてこそ男や思わへん?」
「女でも切りましたよ?」
「え?姐さん仁義きりはるん?」
「それこそ、先代に立派な仁義を切らないと結婚式に出ないって言われて植木さんと猛特訓。あはははは。」
八重さんは、身体を起こすと
「ほな、仁義きろか。」
「は?」
「よその極道が枕並べて寝とるんや仁義切るのが筋やあらへん?」
それが筋なのかどうかは良くわからない。
だけど八重さんがとても真剣な眼差しで仰っていたから
「はい。」と返事をした。
だけど、「5分下さい。」って笑うと
「わかった。」って笑って答えてくれたから
私は一生懸命思い出し、極道の女になった今の言葉で考えたりした。
「ええか?」
「はい。」