恋愛小説は難しい
三井さんに開けとけと言われた今日は学校も休みで、ひさびさにゆっくり寝ていた。



「一応予定は入れなかったけど……何するんだろ?」


まあそもそも入れる予定が皆無なんだけどね。
なんて考え込みながらゴロゴロしてると




ピンポーンピンポンピンポンピンポーンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン




まさかの奇襲攻撃にあった。




やった人間はもしかしなくても三井さんだろう。



「朝からピンポンピンポンうるさいんですよ!!」



ドタドタ足音を鳴らしながら、半ばブチギレてドアを開ける。



「よお。なんかむかついたからやってみた」

「朝早くから最悪です……もっと常識的なインターホンの押し方はないんですか?」

「知ってるけどおまえにはこれで充分だ」

「ッ……この野蛮人がっ」

「あーもううっせー。ほら、打ち合わせがてらにデート行くぞ」

「デートなんてロマンチックな言葉なのにこんなに嬉しくないのはどうしてですかね?」

「そりゃおまえがバカだからだろ?」

「………………」



はあ、と溜め息をつく。

ダメだ。この人には何を言っても通用しない。

言いなりになるのはしゃくだけど、このまま言い合っても埒があかないのは目に見えている。



「着替えるんで待っててください」

「10分で支度しろよー」

「無理ですから」


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