シンデレラを捕まえて
透き通るような青が空を満たした、日曜日の朝。
私はお気に入りの白のマキシワンピを着て、穂波くんの家に向かった。
一度くらい、自分の足で向かってみたい。そう思って、迎えに行くと言い張る穂波くんを説き伏せたのだった。
しかし、駅に着けば見慣れた車が止まっていて苦笑した。全く、過保護な人なんだから。
「会いたかった」
車に乗るなり、ぎゅっと抱きしめてくる人に応えて「私も」と言う。
「数日なのに、すっげ寂しかった。あー、美羽さんの感触だ」
「もう、ほら、離れて。人がいっぱいいるんだから」
「関係ないもん」
「私はあります」
ぶう、と頬を膨らませながら、穂波くんは渋々私から離れた。
「そうだ。とりあえず、一旦俺の家に戻っていい? 美羽さんがこんなに早く来るとは思わなくって、日課を終わらせてない」
「いいよー」
「すぐ終わらせるから」
「いいよ、私、研ぐ音好きだもん」
「へえ、そう?」
家に着くと、穂波くんはすぐに工房に向かった。途中でやめて出て行ったらしく、鉋がいくつか机の上に置かれていた。
私は、風通しのよい出入口に丸椅子を持ち出して、座って作業に入る穂波くんを眺めた。
シュ、シュ、と耳触りの良い音が生み出される。壁に凭れかかり、それを聞く。
ああ、やっぱりこの時間は好きだなあと思う。
「もうちょっとで終わるから、待ってね」
中からの声に、「ゆっくりやってくれていいよー」と答える。
「ほんと、美羽さんはこれが好きなんだ」
「うん」
「そっか」
「ね、今日はどこ行くの?」
「うーん、海辺の方へ車で行こうかなって思ってるけど。美羽さんは行きたいところある?」
「ドライブ? いいねー、私もそうしたい!」
「そっか、よかった」
穂波くんが日課の作業を一通り終わらせるのを待って、出かけた。
私はお気に入りの白のマキシワンピを着て、穂波くんの家に向かった。
一度くらい、自分の足で向かってみたい。そう思って、迎えに行くと言い張る穂波くんを説き伏せたのだった。
しかし、駅に着けば見慣れた車が止まっていて苦笑した。全く、過保護な人なんだから。
「会いたかった」
車に乗るなり、ぎゅっと抱きしめてくる人に応えて「私も」と言う。
「数日なのに、すっげ寂しかった。あー、美羽さんの感触だ」
「もう、ほら、離れて。人がいっぱいいるんだから」
「関係ないもん」
「私はあります」
ぶう、と頬を膨らませながら、穂波くんは渋々私から離れた。
「そうだ。とりあえず、一旦俺の家に戻っていい? 美羽さんがこんなに早く来るとは思わなくって、日課を終わらせてない」
「いいよー」
「すぐ終わらせるから」
「いいよ、私、研ぐ音好きだもん」
「へえ、そう?」
家に着くと、穂波くんはすぐに工房に向かった。途中でやめて出て行ったらしく、鉋がいくつか机の上に置かれていた。
私は、風通しのよい出入口に丸椅子を持ち出して、座って作業に入る穂波くんを眺めた。
シュ、シュ、と耳触りの良い音が生み出される。壁に凭れかかり、それを聞く。
ああ、やっぱりこの時間は好きだなあと思う。
「もうちょっとで終わるから、待ってね」
中からの声に、「ゆっくりやってくれていいよー」と答える。
「ほんと、美羽さんはこれが好きなんだ」
「うん」
「そっか」
「ね、今日はどこ行くの?」
「うーん、海辺の方へ車で行こうかなって思ってるけど。美羽さんは行きたいところある?」
「ドライブ? いいねー、私もそうしたい!」
「そっか、よかった」
穂波くんが日課の作業を一通り終わらせるのを待って、出かけた。