MOONLIGHT
何故か、芝崎もついてきた。
「何で来るのよ?」
喫煙所の椅子に腰かけ、タバコを加えながら芝崎を見上げた。
「ああ。レイさん、知らなかったな。俺、菊弥先生の内弟子で、華道もするけど、実はそれよりも違う方面の仕事してるんだよ。」
「何の仕事?」
「あー、どっちかって言うと、裏の仕事…まあ、くわしくは言わねーけど。夕真さんのボディーガードもしてる。有名人だしあの容姿で、おまけにあの…性格、だろ?夕真さんが単独行動禁止なんだよ。すぐ道に迷うし。人に狙われやすいからな。」
へぇ、そうなんだ。
だけど、よく考えたらわかる気がする。
だから芝崎は夕真さんの近くにいつもいるんだ。
「あれ、じゃあ、今いいの?」
「ああ。菊弥先生が一緒だから大丈夫だ。」
え、青山さん華奢だし、夕真さん守れるのか?
「ぷ。今、菊弥先生で大丈夫かって思っただろ?菊弥先生小さい頃から武道やっていて、滅茶苦茶強えーし。俺なんか全然かなわないぞ。」
「へぇ、人はみかけによらないんだ。」
「そう。」
「だから、レイさんのボディーガード。菊弥先生から言われて。」
「ええっ、私には必要ないでしょ!?」
驚いて、声が大きくなる。
芝崎が、ヤレヤレという感じで、ため息をついた。
そして口を開きかけた時。
「城田先生!!」
「え?国井さん?……あれ?皆も?」
私の研究室助っ人メンバ―4人が立っていた。
きけば戸田んちに行った時、今日のチケットを貰ったそうだ。
皆お洒落してきて、楽しそうだ。
クリスマスだしな。
「城田先生、凄く素敵!!」
国井さんがはしゃぐ。
テンション高いな、将がらみだしな…。
そんなことを思いながら、微笑んでいたら。
水沢の所の社長がやってきた。
「すみません、ちょっといいですか?」
何となく言いたいことわかるけどな。