MOONLIGHT
「それくらいやらないと、また送ってくるから。」
驚いている4人を目の前に、事実を言った。
何故か、瀬野将が笑い出した。
「くくっ…あはは…や、やっぱ、レイ、スゲー。」
爆笑3人も笑い出す。
「面白くないよ、本当に不明金で処理が大変だったんだから…。親父は泣くし…。だから、それから現物支給にしたんだ。レイは綺麗だから、着せがいがあるし。」
「迷惑!」
ピシャリと言ってやった。
だけど。
「あらー、でも。その今のお洋服も、お兄さんのプレゼントでしょ?とっても似合ってるわよ。」
って、すかさず、北村さん…。
しまった。
今日は、去年典幸が送ってきた、イタリアのブランドのコバルトブルーのアンサンブルのニットを着てたんだ。
凄く洒落れていて、温かいから気に入ってる。
典幸がニタリ、と笑う。
ふん。
悔しくて、プイッ、と横を向くと隣の瀬野将と目があった。
フッ、と優しく笑う。
うわ、今、キュン、ときた。
「おーい、そこ!2人で盛り上がるなよー!」
戸田、うるさい!邪魔!!
「さて、と。そろそろ、夕飯の時間だから、私帰るわー。あー、今日は、面白かった!」
暫くして、北村さんが立ち上がった。
あー、5時半か…。
「北村さん、今日はありがとうございました。」
北村さんの、心ある言葉を思い出して、私は姿勢を正し、頭を下げた。
「な、何言ってるの?お礼は私の方がいいたいのっ!」
「それはっ…。」
北村さんは、私が開こうとした口を押さえた。
「ふふ…お礼の言い合いは、不毛だから、もうやめましょ?それより、私城田先生が大好きなの。こんな、おばちゃんだけど、これからはお友達ってことにしてくれない?」
素敵な笑顔。
胸が熱くなった。
「はい、じゃあ。これからは、レイで、よんでください。」
北村さんがパアッと明るい顔になる。
「じゃあレイちゃん、私は美智子で。」
「はい、美智子さん。」
「じゃあ、友達の俺も、マコたんでー。」
戸田…空気読めよ。
というより、その不細工顔でマコたんって・・・。
「いえ、戸田さんとは医師と患者の関係ですからっ。『戸田さん』です!」
あくまでも、言い張ってやった。