シークレットLOVE
「僕は、この学園の理事長です。どうぞ、座って下さい」
理事長にうながされて、ひかるはソファに座る。
「あ、あの…父の手紙に書いてあって、この学園に入学したいのですが…」
ひかるは単刀直入に理事長に尋ねる。
「あなたのお父さんから話は聞いていますよ。ですが、ここは男子校なのです」
「ええっ!?そうなんですか…でも、ここ以外に行く当てが無くて…」
「それも聞いていますよ。ですからあなたには特別に入学を許可します。あなたの両親には、とてもお世話になりましたから」
「父と母に、ですか?」
「ええ。二人とも高校の同級生だったんですよ」
「そうだったんですか…」