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着てみたけど、そのワンピースはとても可愛くて、そんな可愛いものに身を包んでいることが後ろめたく感じた。

でも、もう見せないわけにはいかない状況。

恐る恐るゆっくり試着室のドアを開けた。

「とってもお似合いですよ」

そりゃ、店員さんはそう言うに決まってる。

「うん、すごくいいよ、すごく似合ってる」

和馬もそう言ったけど、私は不安な顔で見上げた。

「本当に似合ってるのに。あ、それでね、これを羽織ってみて」

そう言って、カーディガンを私の肩にかけた。

「ああ、もう、絶対いいよ。これでお願いします」

ええ?勝手に決めちゃうの?

値段ちゃんと見てなかった。

足りるかな。
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