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急に和馬が手を握ってきた。

電車の中でまで手を繋いでいるなんて、すごいラブラブなカップルみたいで、赤くなってうつむいた。

「大丈夫だよ、僕が一緒にいるから」

そのセリフもますます私を赤くさせる。

和馬は私が浩介と会うのを不安に思っていると心配してくれたんだろう。

本当は、お父さんのことを思い出して辛くなったんだけど。

でも、私、すごく嬉しいんだよ?

そんな風に言ってくれる人が隣にいてくれる。

そんなこと言われたら、胸がいっぱいになる。
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