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「ハルはあいつ、大丈夫なの?」

「あいつ?」

「寺嶋。社内にばらすとか言ってたけど。それとも口だけなのかな?」

「あー、アレね」

寺嶋のことをアレと呼ぶハルがおかしくて、嬉しかった。

微笑んで見ていたら、ハルは僕の首に腕を巻き付けた。

「大丈夫。何か言われても、私、ちゃんと言い返せるから」

「今日はちゃんと言ってたね。でも、あいつ、しつこそうだから心配でさ」

僕が頭を撫でると、ハルはまっすぐに見つめてきた。

「和馬が一緒にいてくれるなら、私大丈夫だと思う。私強くなれると思う。和馬は私のことをわかってくれて、私の味方でいてくれる。だから、私は私でいてもいいんだって思えるようになってきたんだ。何か言われても自分の主張はちゃんとするよ。大丈夫、心配しないで?」

ハルは僕の頬に自分の頬を擦り寄せた。

「うん、僕はいつだってハルの味方だよ。ハルも僕の味方なんでしょ?」

「味方だよ。ずっと味方」

僕はハルが時々使う『味方』っていう言葉が好きだ。

さりげなく傍にいてくれる理解者、みたいで。
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