マンガみたいな事が起きました。*続*
「舞、ごめん!
本当に黙っててごめん」
抱き締めて謝って
俺は舞の前に座って頭を下げた。
土下座しよう……
もし舞の立場だったら
即刻離婚届けを叩きつけるかもしれない。
頭を深々と下げてると、
「渉、頭上げて……」
か細い声をした舞がいた。
上げづらい頭を上げて舞を見ると
目に涙をいっぱい溜めて我慢している姿があった。
「あたしね……、謝るよりっ……、話が聞きたいなっ」
途切れ途切れで話す舞に、
何ともいえないすまなさが込み上げてくる。
ドアの向こう側には、
輝のシルエットがあった。
「輝、お前にも話したい」
たぶん舞は相川に言われて真相を知りに来たのだろう。
しかし、
そのこと自体を輝に話していないのだから真相も何もない。
俺は
俺だけの十字架を背負っているのだから。