あなたと私の花言葉


ゆっくりとトーヤ君の顔を見上げる。


「何しに来た…?」


まだ寝起き…いや、まだ寝ぼけている
トーヤ君は薄めを開けていた。


「店長さんにね、トーヤ君の看病を
お願いされたんだ。
おかゆ、作ったから食べてね。
ふわふわの卵入りだよ。

あっ、でも無理しちゃだめ…ひゃっ!?」




言い終わらないうちにトーヤ君は私の
上に覆いかぶさるようにして押し倒した。



私の顔のすぐ横にある手で髪をなでた。


「トーヤ君…?くすぐったいよ…」



「桃…」



「え…」




私は驚きを隠せなかった。

目を大きく開く私。

薄めで舐めるように見るトーヤ君。



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