あなたと私の花言葉


トーヤ君はふうーっと息を吹き込んだ。

ピクッと身体が反応する私。

くすぐったいけど、嫌じゃない、
そんな感覚。


「やっぱ、いい匂いする…」



するとトーヤ君は耳の淵にゆっくりと
舌を這わせた。
つぅー…っと途絶えない線を描く。


「…トーヤく…
どうしたのっ……」


甘噛みしながらどんどん奥を攻める。

トーヤ君の舌の動きに合わせて
反応する私の身体。


こんな気持ちになったのは初めてで
動揺を隠せない。


思わずぎゅっと目を閉じる。




「分かる…?

…俺だって男なんだよ?」


「え…?」


「…ただの花屋のお兄さんじゃねえの。

興奮だってするし、身体だって反応する。

俺だからって安心してんなよ…。

個室に2人でベッドの上って状況考えろ。」


ぐっと顔を近くにもってくる。
薄目は変わらない。


「…お前、襲われてぇの…?」


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