泣き虫王子と哀願少女
「そもそもさー、潤君とリカちゃんて付き合ってなかったんじゃない?」
「えっ!? だって、もし付き合ってないんだったら、告白されてからも一緒にいるのっておかしくない?」
「う~ん、まぁそうなんだけど……。」
それでも腑に落ちない、といった顔で明里が頭を抱える。
そのまましばらく「う~」と唸って考え込んでいたのだが、やがて諦めたように私の両肩に手を乗せると
「とにかく雫。これはもう本人に聞くのが一番早いっ! ウジウジ悩んでないで、さっさと水沢君に聞いといで!」
「えっ」
「あと、この前のお礼もちゃんと言わなきゃね」
そう言って私を励ますように、パチンとウインクしたのだった。