泣き虫王子と哀願少女
「どうしてニャン太は、私のこと助けてくれたのかな。私はてっきりニャン太から嫌われてると思ってたのに」
「ばっか。嫌いなヤツだったら、いくらニャン太でも助けるわけねーっつーの」
「え?」
「ニャン太がお前のこと好きだからに決まってんだろーが」
「ニャン太が……私のことを……?」
今までの様子を見る限りでは、あまりそんなふうには見えなかったのだが……。
「じゃ、じゃあ、頭撫でても大丈夫かな」
「ああ。ほら」
そう言って、潤君がニャン太の頭から手をどけて私に触るよう促した。
この前は私が弱り切ってたから、ニャン太も気を遣って撫でさせてくれたけど、今日も本当に大丈夫かな。
半信半疑で恐る恐る手を出してみる。
「あっ、今日は『シャーッ』ってされないからいけるかも」
ドキドキしながら触れようとしたその瞬間
プイッ
ものの見事にニャン太にそっぽを向かれてしまった。