泣き虫王子と哀願少女
「あ゛……」
「あれ……?」
潤君と私が、同時に互いの顔を見合わせる。
バチンッ
「っ!!」
わわっ! すっごい間近で潤君と目が合っちゃった!
途端に顔に火がついたようにボンッと赤くなる。
それと同時に、反射的にものすごい勢いで視線を外してしまった。
やっちゃったー……! 今の絶対不自然だったよねっ。
私のバカバカと、再びおろおろする私。
「じゅ、潤君、あの……!」
とりあえずなんとかごまかそうと、潤君に話しかけようとしたのだが
ポンッ
「?」
「まあそんなに気にすんなって」
「っ!」
そう言って潤君が私の頭を、優しくポンポンと叩いたのだった。