泣き虫王子と哀願少女


「潤君、聞いてもいい?」

「ん?」



真剣な顔で尋ねる私を見て、潤君が不思議そうに目を丸くする。



「あのね……あの……、潤君と……その、リカちゃんは、つ、付き合ってるの?」

「!」



突然の質問に、面食らったように目を見開く潤君。


珍しく顔が真っ赤だ。



「お前っ、やっぱりあの時俺達の話聞いてたのか」

「うん、ごめん……」



ばつが悪そうに、頭をポリポリと掻いている。



やっぱり、付き合ってるのかな……。



潤君の様子に、不安がどんどん大きくなって行く。



「…………」

「…………」



しばらく、何事か考え込むようにして黙り込む潤君。



ドクンドクンドクン……



待っている時間が、いつもの何倍も何十倍にも長く感じられる。



やっぱり……やっぱり聞かなければよかったかもっ……



ついに沈黙に耐え切れなくなった私は、その場を立ち去ろうと慌てて立ち上がった。

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