アキと私〜茜色の約束〜
『秋人!今日のプレーは何だよ!』
土曜日、部活の帰りに商店街を歩いていると、アキが走って追い掛けて来た。
俺は止まらずに、足を進める。
うるせぇな、放っとけよ。
いつもならこんな態度取らないのに、最近、幸せそうなこいつを見てると苛々する。
特に茜とアキが一緒にいる時なんてホント最悪だ。
母さんが出て行ってから、家の中はめちゃくちゃになった。
食器も洗濯物もゴミも溜まりっぱなし。
冷蔵庫の中は空っぽ。
湯船はもう何日も入っていない。
親父は夕飯を買って帰って来てはくれるけど、会話が減った。
少し、やつれたように見える。
母さんが出て行ってから二週間。
母さんの存在が大きかったことを、改めて実感する。
俺がいつものほほんと生活出来てたのは、全部母さんのお陰だったんだ。