豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~
「昨日は……」
孝志が言いかけると「謝ればいいと思ってる?」と光恵が先制攻撃をしかけてきた。
ぐっと言葉につまる。でも、
「思ってない。でも謝りたいとは思ってる。ごめん」
孝志は光恵の目を見て、心を込めてそう言った。
光恵はすぐに目をそらす。
いっつも、なんでか、目をそらされる。
そんなに俺、嫌われてんのかな。
あ、泣きそう……。
孝志は眼鏡を取って、目をこすった。
光恵がダイニングテーブルに座ったので、孝志も座って光恵を見る。光恵はテーブルに肘をついて、頭を抱えていた。
「混乱してるの」
光恵が言う。
「どうして?」
「どうしてって……」
光恵は困ったような顔をした。
「わたしもできれば、前のように孝志と接したいけど、なんだか……やっぱり違うし」
「みんな違うっていうけど、俺はどこが違ってるのかわからない」
「前はあんな気軽にキスしたりしなかったでしょ?」
そりゃ、俺、キス未経験だったから。
「別に気軽にしてるつもりはないんだけど」
「じゃあ、なんなの?」
なんなの? と聞かれて、孝志は言葉につまった。
今、ここで、告白するべき?
こんな、めちゃ怒ってるミツに向かって?
タイミング的には、すげー駄目じゃない?