豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~
孝志は段ボールをその場に置き、光恵に「座って」とソファを指差した。
光恵は素直に座る。
とにかく落ち着かない。
一ヶ月、一緒に暮らした仲なのに。
「ミツを送りたいから、俺はお酒飲めないけど、ミツ飲みたいなら、あるよ」
「いや、いいって。わたしも飲まないし。っていうか、一人で帰れるよ」
「何いってんの? あそこ危ないから駄目。俺が送るから」
「じゃあ、タクシー乗る」
光恵はそう言ってから
ここからいくらかかる?
と不安になる。
「ま、泊まればいっか」
孝志はそう言うと、棚からグラスを取り出した。
泊まる?
「ば、ば、馬鹿じゃないの!?」
光恵はあわてて、そういった。
すると孝志は振り返り「冗談だって」と、笑う。
ほんと、心臓がいくつあっても足りない。