豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~


「もういいよ! 俺、他の人としてくるから!!!」
孝志がぷりぷり怒ってベッドから降りようとするので、光恵はあわてて孝志の袖を引っ張った。


「ごめん、ごめん。違うって、そういうんじゃないから。しよ? ね?」
「ぶーーーー」
孝志が唇を尖らす。


光恵は孝志にちゅっと軽くキスすると「教えてあげるから」と言う。


「ほんと? いいの?」
「台本は書かないよ」
「うん」
孝志の顔に笑顔が戻る。


「じゃあ、とりあえず脱ごう」
「えっ。じゃあ、暗くして。恥ずかしいから」
「……ほんと、どこの女子高生?」
「いいじゃないかっ。電気消す!」


ベッドサイドの明かりを消すと、薄ぼんやりと輪郭がわかる程度の暗闇。


「脱がせてあげる」
「恥ずかしいよお」
「もう、そんな抵抗しないの! わたしが襲ってるみたいじゃない」


暗闇の中、孝志のバスローブを脱がせた。


「じゃあ、わたしのも脱がせて」
「! いいの?」
「だって、どうするの?」
「そっか……じゃあ、失礼します」


おどおどした手つきで、光恵のバスローブを脱がして行く。


「あはは、くすぐったい」
「はあはあ、脱がせました」


脱がせるだけで、大きな一仕事を終わった感のある孝志が、報告した。

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