secret act Ⅰ
「........わかった...」
そう翔貴さんが言った途端、女は優越感だろうか私を見たまま笑った。
後ろから「.....若..」と、聞こえたが翔貴さんはそれを手で遮り「ゆみ、先にこいつらと店に行って待っててくれ....」そう私の目を見つめ言った後、女に近づいた。
女は私に勝ち誇った笑みを向け、翔貴さんの腕に自分の腕を絡めた。
周りは
「え~まさか、本命!?」
「あの子が婚約者じゃないの?!」
と、ざわめいているなか遠ざかっていく2人の後ろ姿を見て心臓がドクッと大きく跳ね激しく動く。
2人の後ろ姿を見たまま、動かなくなった私に聞こえたのは
「....ゆみちゃん」
左京さんの心配するような声。
その声にハッとし振り返れば、2人とも少し驚いた顔をした後
「.....そんな顔しなくても大丈夫だよ...」
左京さんが言い、2人とも眉を下げていた。