氷がとけるように。
応接室と言うよりも応接室風。
事務所の一角にパーテーションで囲ってある。


ソファーに座り辺りを観察する。


台の上に小さな花瓶に花が飾ってありソファーには手作り風のカバーがしてあった。


「すみません。お待たせして」


さっきの女の人がお茶を持って来てくれた。


「いえっ。
ありがとうございます。
…赤ちゃん、何ヶ月ですか?」


お腹の大きな妊婦さん。
間を埋める為に質問した。


「7ヶ月になります」


お腹を摩りながら答えた。
幸せオーラが漂い、今の私には眩しいくらいだ。


「石田社長さんの所で働いてらっしゃるんですか?」


「はい。半年前から」


気さくな感じの妊婦さん。
共通の知り合いの社長の話から軽い世間話をして工場の社長さんの帰りを待った。









< 19 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop