氷がとけるように。
「木村さん猫好き?」
「普通かな。飼いたいとかは思わないけど見てると可愛いよね。どうして?」
唐突な質問にハテナ顔で理由を聞いてみる。
「得意先に黒猫がいるんだけど俺が行くと必ず足元に擦り寄って来るわけ。
俺、猫苦手でさ、子供の時しっぽ持ってて遊んでたら顔引っかかれちゃった事あって。
でも毎回毎回、近寄って来るもんだから今では頭撫でれるまでになったんだ。
店主に『山下君、惚れられちゃったね。何か通じるもんがあるのかもね』って言われてさ。
てっきりメス猫かと思ってたらオス猫。
店主も『ももちゃん』って呼んでたし。桃太郎を略して、ももちゃんって呼んでたんだって。
惚れられて通じるもんって俺そんな気ないからって1人、可笑しくてさ」
その時の場面を思い出したのか
フフフと笑う山下君。
「普通かな。飼いたいとかは思わないけど見てると可愛いよね。どうして?」
唐突な質問にハテナ顔で理由を聞いてみる。
「得意先に黒猫がいるんだけど俺が行くと必ず足元に擦り寄って来るわけ。
俺、猫苦手でさ、子供の時しっぽ持ってて遊んでたら顔引っかかれちゃった事あって。
でも毎回毎回、近寄って来るもんだから今では頭撫でれるまでになったんだ。
店主に『山下君、惚れられちゃったね。何か通じるもんがあるのかもね』って言われてさ。
てっきりメス猫かと思ってたらオス猫。
店主も『ももちゃん』って呼んでたし。桃太郎を略して、ももちゃんって呼んでたんだって。
惚れられて通じるもんって俺そんな気ないからって1人、可笑しくてさ」
その時の場面を思い出したのか
フフフと笑う山下君。