箱の中の苺/S
理由なんて自分でもわからない。
ただ惹かれてしまう。
毎日毎日、華と待ち合わせをしているチャットの時間が待ち遠しくて仕方なかった。
『華:別れなくてもよかったんじゃない?』
『レイ:どうして』
『華:だって私が彼女でいられるのはここだけだし』
『レイ:いいよ それでも』
『華:いつか私がここに来なくなったら?』
『レイ:その時はその時』
『華:優しくないね 相変わらず』
『レイ:優しくない方が惹かれない?』
『華:そう? 別に』