極彩色のクオーレ
人間じゃない。
化け物。
狩猟頭の言葉が、何よりそれに同調している群衆の空気がティファニーに深く深く突き刺さる。
ティファニーは胸を押さえながら庇うように身体を丸くした。
泣くまいと歯を食いしばって痛みに耐える。
それに気づいたニコは震える主人の肩に手を置いた。
――ぢりっ
左胸の奥で小さな音が生まれる。
一瞬だけ、視界の隅がゆらりとざわめいた。
セドナが腕組みして勇ましく反論する。
「はあ?ティファニーが化け物?
濡れ衣着せるのはよせよ、何の根拠があって言ってんだ」
「セイクリッドから教えられたんだよ。
ヨリジェでも昔、彩霞ノ民のせいでルースよりも酷い被害を受けたって」
別の方からも声が飛んでくる。
「そうだ。それは全部成人になる彩霞ノ民が原因だったんだよ。
彩霞ノ民の中で成人を迎える人数が多ければ多いほど、その土地に降りかかるってな。
ヨリジェの話も聞いたぜ、これほどの証拠はねえだろが!」
「へえ、セイクリッドがな。
それをあんたたちは欠片も疑うことなく丸呑みしたってわけだ。
いい大人が揃いも揃って情けねえ」