極彩色のクオーレ





皮肉をこめたつもりは無かったが、自然とそんな言葉がセドナの口から出た。


目の前にいる狩猟頭の血相が変わるのが分かる。



(あ、やべ、言い過ぎたか?)



出してしまった言葉は今更どうしようもない。


セドナは口を挟まれる前に頭を回転させて話し続けた。


今ほどラリマーの語りの才能を羨んだことはない。



「だってそうだろが、セイクリッドにそれをポンと見せられて、嘘かもしれねえって疑ったやつがいるか?


誰も疑ってねえんだろ、相手がルースを助けてくれたやつだからって!


なのにティファニーや俺たちのことは初っ端から疑うってどういうことだよ!


あんたたちはあいつに騙されてるんだよ!


『彩霞ノ民』のことは俺も知らなかったけど、でもそんな体質のやつがいるわけないだろ!?


もっと冷静になって考えてみろよ、ティファニー独りだけのせいにするんじゃねえ!」



セドナの語調は狩猟頭のそれよりは弱い。


だが、群衆を戸惑わせるだけの強さはあった。


後ろで聞いているティファニーまで、セドナがなんだか怖く感じてしまう。


本気の訴えかけだからこそなのだ。


セドナは本気で彼らにぶつかっているから、そこに込められた言葉に強さが生まれるのだ。



「セドナ……」



ティファニーの目頭が熱くなる。


嬉しかった。


大勢の人間に囲まれ、銃を見せつけられても、怯まず自分の無実を訴えてくれるセドナの気持ちが嬉しかったのだ。




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