極彩色のクオーレ
「ティファニー」
「え?」
「どうしても話したいことがあるんだろ?こいつらに。
今なら邪魔者はいねえ、さっさと話しちまえよ」
「……うん」
ニコは不安そうに俯くティファニーの背中をぽんと押した。
「大丈夫ですよ」というサインである。
ティファニーはニコを見上げると唇をきゅっと結んで頷き、セドナより前に出た。
群衆にざわっと波が立つ。
クラウンでティファニーの目を見た何人かの猟師が銃を強く掴んだが、セドナとニコに視線を送られたので構えはしなかった。
ティファニーは両手を胸に当て、呼吸を繰り返し、お腹に力をこめて震える声を出した。
「……みんな、聞いて。
今ルースで起こっている災害は、災害なんかじゃないの。
全部仕組まれたことなのよ」
「仕組まれた?」
「何言ってるんだ」
「お前の企みじゃないのかよ」
「他人のせいにして逃げようってのか?」
ざわつきの中から複数の声が飛ぶ。
セドナはまだティファニーのせいにしようとする声の主を探そうと顔を険しくしたが、ニコに肩を捕まえられてできなくなった。