極彩色のクオーレ





今、ティファニーは戦っている。


自分やセドナは協力することはできるけれど、街の人々に信じてもらうにはティファニー自身がぶつからなければならないのだ。


今は手助けに入るべきではない。


肩にかかった手の力と眼差しからニコの気持ちを汲み取り、セドナは元の位置に戻ってティファニーを見つめる。


ティファニーは胸から手を下ろし、握りこぶしをつくって息を吸った。



「この災害は私のせいじゃない。


この目が怖いのは分かってる……でも、『彩霞ノ民』にそんな悪い力なんてないわ。


この災害を仕組んだのは、ルースを――」



――パァンッ!!



発砲音が広場に一つ。


それは猟銃のものにしてはやけに軽かった。


もちろん、構えている者は一人もいない。



「ぅあっ!」



音が鳴ったとほぼ同時に、セドナの左肩がまるで見えない力で弾き飛ばされるように動いた。


そのまま演説台に仰向けに倒れ込む。




< 1,086 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop