極彩色のクオーレ
今、ティファニーは戦っている。
自分やセドナは協力することはできるけれど、街の人々に信じてもらうにはティファニー自身がぶつからなければならないのだ。
今は手助けに入るべきではない。
肩にかかった手の力と眼差しからニコの気持ちを汲み取り、セドナは元の位置に戻ってティファニーを見つめる。
ティファニーは胸から手を下ろし、握りこぶしをつくって息を吸った。
「この災害は私のせいじゃない。
この目が怖いのは分かってる……でも、『彩霞ノ民』にそんな悪い力なんてないわ。
この災害を仕組んだのは、ルースを――」
――パァンッ!!
発砲音が広場に一つ。
それは猟銃のものにしてはやけに軽かった。
もちろん、構えている者は一人もいない。
「ぅあっ!」
音が鳴ったとほぼ同時に、セドナの左肩がまるで見えない力で弾き飛ばされるように動いた。
そのまま演説台に仰向けに倒れ込む。